脱毛
当院では日本人に安全で本当に効果があるのかどうかを研究し、学会に発表してきました。
これらの臨床データを基にして、多くの患者様により効果的な脱毛治療を提供しています。
Ⅰ:脱毛レーザー光の特性
レーザー光は波長とパルス幅で分類されます。メラニンによく吸収される波長は650-1100nmです。この波長を脱毛レーザーに利用しています。
パルス幅の分類は、ショートパルス(<1.0ms)、ロングパルス(1.0~100ms)、スーパーロングパルス(100ms<)に分けられています。通常の脱毛レーザーはロングパルスです。
Ⅱ:レーザー光の脱毛作用の問題点
従来の脱毛レーザー光は黒い毛にあたると瞬間に100℃になり毛は乾燥します。しかし、毛の周囲は水で囲まれていますので、もはや熱源とはならなくなります。つまり毛の再生部分に熱が十分に加わらないために脱毛効果が不十分となります。
この欠点を無くすためには毛を100℃にして乾燥させるのではなく、毛を65-75℃に長い時間保つことが重要だとわかりました。
そこで毛の太さと皮膚色に応じて、パルスを1回照射、3回連続照射、切れ目のない連続照射と3種類にパルス設定できる機器が、安全で効果的だといえます。
Ⅲ:パルスの設定
パルスの設定 | パルス |
---|---|
Single:単発のパルス | ![]() |
Multiple:3連続のパルス | ![]() |
Rapid:連続した短いパルス | ![]() |
Ⅳ:脱毛レーザーによる毛球の破壊
当院では脱毛レーザーが日本人に安全で本当に効果があるのかどうかを、動物とヒトで研究し発表してきました。これらの学問的および臨床的に豊富なデータを基にして、多くの患者様により効果的な脱毛治療を提供しています。
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病理組織写真(毛球):レーザー照射前
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病理組織写真(毛球):レーザー照射後2ヵ月(毛がない)
【リスク・副作用】
- 治療時の痛みがある。
- 治療直後より発赤が生ずる。
- 下腿で一時的に毛包に色素沈着をきたすことがある。