ヒシダブログ
04/10/07
ニキビ
シミの治療をしてもうまくいかなかった患者様の駆け込み寺になっていますが、ニキビについても同様に駆け込み寺になっています。いろいろな観点からの治療方法が行われていますが、これらの治療を受けられても治らずに悩んで来院されます。
今回は、ありふれた疾患ではありますが、奥の深いニキビについての話題です。
【ニキビの形態観察と複合治療】
ニキビ(尋常性ざ瘡)の発疹の形態は、①非炎症性丘疹(毛穴のつまり)から始まり、②炎症性丘疹(赤くなる)、③膿疱(膿をもつ)、④滲出性膿疱(表皮が破れて膿がでる)、⑤炎症性瘢痕(赤いしこり)、⑥色素沈着(シミ)、⑦ざ瘡瘢痕(凹凸)のように経過します。これらの経過は、患者様ご自身の顔でよく理解されています。
当院では、①〜⑥までをニキビと考え、⑦はニキビ痕なので切り離した治療を行っています。
これらが混在するため単一の治療方法ではなく、それぞれに対応した複合治療が必要です。別な表現をすれば、6種類のニキビがあるので6種類を治す『複合治療』が必要になります。医師の処方した塗り薬や内服薬をただ単に用いるのではなく、6種類のニキビの何番のニキビを目的にしているかを理解することが重要です。
治療を担当した医師自身も何番のニキビを目的にしているのかを認識していないことが、患者様を悩ましているとは気付いてはいないのではないでしょうか?
当院でおすすめしている『複合治療』は、2004年4月に学会発表した治療方法です。
いろいろな治療を試された患者様からは、『一晩で違いがわかりますね。』との評価をいただいています。
04/09/11
岩魚の燻製
今回は台風の関係で岩魚がバカ釣れとなり、途中で釣をやめました。帰宅後、徹夜で2日かけて天然岩魚の燻製を作りました。スモークに使用するチップにはこだわりがあり、ヒッコリー:1、桜:1、ブナ:1、の割合でブレンドするのが好みです。
こうすると香りと色つきがよくなるのです。当然、私の体もスモークの臭いだらけとなってしまいました。完成した岩魚の燻製を、ご近所にお分けいたしましたがなかなか好評でした。
山と釣りに行けない冬に、お酒とともにこの岩魚の燻製をかじると北アルプスに思いを馳せることができるのです。
04/09/11
北アルプス
下山のためにいつもの登山道を歩いていると、軽快な足どりで追い越していった老人がいました。いでたちを見ると腰までの長靴に背中のザックには使いこなした釣竿が一本ありました。一目、私と同じ岩魚釣りが目的とわかります。
下山後、話をする機会があり話を伺ってみると、年に3回釣りに来ていること、今までに一匹も釣ったことがない、奥様は単独で槍ヶ岳登山、舌癌の手術をしたこと、がわかりました。私の釣の穴場と釣のコツをお教えしましたが、どうでしたでしょうか?
来年、機会があれば一緒に登山と釣をしてみようと楽しみにしています。
- 北アルプスの渓
- 北アルプスの天然岩魚
- 夕闇の中、槍ヶ岳を望む
04/09/11
シミ
<<シミについて>>
シミの治療をしてもうまくいかなかった、逆に濃くなってしまった、という患者様が多数来院されています。このため、今回はシミを話題にとりあげました。
<<シミの分類>>
textbook上は①肝斑、②雀卵斑、③光線性角化症(老人性色素斑)、④炎症性色素沈着症、に分類されます。その他にシミと勘違いしているアザがあります。
これには、①太田母斑、②両側性太田母斑様色素斑、③扁平母斑、があります。
通常、女性のシミといえば肝斑と紫外線による老人性色素斑が主なもので、これら両者が混在しています。
<<シミの治療、とくに25歳以降の女性のシミ治療>>
シミといえばレーザーあるいはフォトフェイシャルと答えが返ってくるほど知れ渡っていますが、大きな落とし穴があります。
25歳以前の女性のシミには、レーザーあるいはフォトフェイシャルできれいにできます。しかし、25歳以降の女性のシミでは、レーザーあるいはフォトフェ
イシャル治療後4週間は幸せなのですが、4週後より色素沈着が生じてきます。このため何度も治療を繰り返すことになりますが、かえって色素沈着が強くなり
トラブルとなります。
<<複合治療の必要性>>
これらの問題点を解決するためには、レーザーやフォトフェイシャル治療だけに過大な期待を持たないことです。毛利元就の三箭の教えのように、1つの治療にこだわらずにいくつかの治療を組み合わせた複合治療が、安全で非常に効果的です。
当院では学会で発表済の最新の複合治療を提供しています。
04/07/16
焼き鳥
この時期、焼き鳥と生ビールがよりいっそう美味しく感じるのは私だけでしょうか?
以前、レーザー治療中の患者様が焼き鳥屋さんで働き始めたとのことでしたので、私が25年近く通っている新橋の焼き鳥屋さんの技をお教えしたところ、売り上げが50%伸びたそうで非常に感謝されました。焼き鳥屋さんの店主から聞いたわけではないのですが、客である私の舌が盗んだその極意とは・・・。
(1)焼き鳥は、串の先端から食べるので一口目が感動を与えるキーポイント。
(2)その感動を与えるコツは一つ目の具(肉、レバーなど)を大きくする。
2番目以下を順次小振りにする。(ここ以外の焼き鳥屋では、すべて同じ大きさの具)
(3)火種は備長炭に限る。ガスは御法度。備長炭にすると遠赤外線の作用で肉が焦げずに火がとおる。
(4)初めの一串から順次、塩を少なくする。こうしないと数串目から塩がうるさくなる。
このようにして『お待ちっ』といって出された一串は、非常にジューシーで柔らかい極上の焼き鳥なのです。
来院される機会がありましたら声をかけてください。そっと、お教えいたします。